知識とノウハウ

あなたはご自身のキャリアについてどのくらい慎重ですか? ほとんどの人は人生でほんの数回しか転職しません。しかし、当社のコンサルタントは日々転職のお手伝いをしています。そこから培った当社の知識とアドバイスを少しこちらで皆さんと共有させてください。

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なぜ私たちは皆“頭に銃を突きつけられた”プランが必要なのか

誘惑 Temptation

転職を考えているとき、すべての意識を転職に向けたいと思ってしまいます。仕事に対しての不満足な点は、誰しもが感じています。例えばプロジェクトがキャンセルされたり、昇進が無かったり、昇給がごくわずかだったり(給与が下がってしまうということも!)、または5年間同じオフィスに通勤することに飽きてしまったり。理由はどうであれ、目の前にあるその空想の仕事がとても魅力的に見えます。その夢のような仕事と現在直面している現実の仕事比べると、ますます現在の仕事への集中が難しくなります。

諦めないで! Don’t give in!

どれだけあなたが優れていても(もしくは自分では優れていると思っていても)、あなたが望むタイミングであなたにぴったりな仕事がマーケットに存在する保証はありません。大手求人検索エンジンのIndeedは、転職には平均3か月かかると述べています。私の経験からすると、年収約100万円に対して1か月、転職までにかかります。年収1000万円の仕事に転職するには約1年間かかるということです!その人に合った仕事というのは、ただスキルと給与を調整するだけではありません。勤務地も重要ですし、新しい上司が変人かもしれません。これまではTシャツで仕事をしてきたのに、そこではジャケットとネクタイのドレスコードがあるかもしれません。もしあなたが、1か月で転職先を決めるという非現実的な理想を持って職探しを始めたとしたら、1か月後に1つの会社からしかオファーが来なかったあなたは客観的に決断を下す力を欠いてしまうかもしれません。急いで転職したいという思いは、入社して三か月後に「あれは間違いだった」と気づくような結果になりかねません。

計画を練る Make a Plan

仕事探しであれ別のことであれ、「頭に銃を突きつけられているつもりのプランA」は誰しも持つべきです。このプランは、あなたが現在の仕事で先に進む力になります。もしすごく悪い人が毎日あなたの真横に立ってあなたの頭に銃を突きつけて、引き金を引きながら「5年以内に辞めることは許さない」と脅してきたとしたら、あなたの現在の仕事に対する考え方はどのように変わると思いますか?一旦怖いことは忘れて、次の5年間今の会社に向き合って、あなたが出来るだけの成果をあげる、ということに焦点をあてましょう。「ここにあと5年もいようと思わない。」とすぐ言いたくなるのが典型的な反応だと思います。わかります。辞めたいんですものね。でもお願いだから考えてみてください。もしあなたがあと1305日(休日を除く平日の総数)毎日通勤して仕事をしなければいけなかったとしたら、どんなことが成し遂げられますか?もしあなたが今の会社で変わろうと日々努力したとしたら、5年後の給料はどうなっているでしょうか?もしあなたが自発的に難しいプロジェクトを担当したり、会社に貢献する機会を探したりした場合、あなたの役職はどう変わるでしょうか?もう少し細かいことを言うと、あなたが今の会社で色んなチャンスを探したとしたら、あなたの履歴書にどう反映されるでしょうか?

なぜそれが大切なのか Why it is important

5年間で様々なことが起こりえます。あなたが嫌いなマネージャーは、あなたが尊敬できる誰かと交代するかもしれません。一般社員からマネージャーに昇格出来るかもしれません。あなたの会社が他の会社に買収されて、どっちみち違う会社で働いているかもしれません…!

この「頭に銃を突きつけられた」状態のプランは重要です。上で述べたように、次の仕事はすぐに見つからないかもしれません。デスクに座ってやらなければならない馬鹿げたプロジェクトを放っておいて求人サイトをクリックし続けているようでは、あなたは前に進んでいることにはなりません。そのままでは6か月経とうが1年経とうがあなたの履歴書は今と同じままで、あなたは惨めなままになってしまいます。最低でも、出来る限りチャンスを増やし、「年季奉公」の計画に従うことは役に立ちます。(上記の、5年間でどのようなことを成し遂げられるか、ということ)

転職により手放そうとしている物がハッキリとわかっていたら、外からのオファーをより正確に判断できます。計画を持つことは、日々の生活を少しだけ耐えやすくしてくれることを知っていましたか?今の企業にあなたが与えられる影響に焦点を当てて集中しましょう。現状、今の企業を助けたいとは思えないかもしれません。ですが信じてください。履歴書の上では、あなたが企業にどんな影響を与えたかということは、あなた自身が成し遂げたことよりも、はるかに大きなパワーを持っています。

プランB Plan B

すべての人がこのプランAを念頭に置いておくべきですが、同時に、外部のチャンスであるプランBを考えてみることもアリです。時には隣の芝生が本当に青いこともあるのです。ただし、このプランは先ほどのプランAと同時進行で実行しましょう。転職活動は勤務時間が終わってからに。面接の為に有休を取るのは良いですが、勤務時間中に求人サイトを見たり、履歴書を用意したりするのはやめましょう。仕事中はプランAに集中し、家に帰ってからプランBに取り組みましょう。

私の代わりに仏陀にこの記事を締めてもらいたいと思います:

“過去に住むのではなく、未来を夢見るのではなく、心を現在に集中させよ。”

“Do not dwell on the past, do not dream of the future, concentrate the mind on the present moment.”

 

フィデル・コンサルティング株式会社COO 

キーファー・ローレンス

2020-11-16 01:58:02

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